9月27日

今日も今日とて、ヘアードネーション。

本日のお客様。

6歳。
小学1年生。
女の子。
Cちゃん。

 

ご家族4人でご来店。

まぁ、ここまでは普通です。

普通なんですけどね。

Cちゃんの髪を見て、

「あれ?」

となった。

長い。

まぁ長い。

そして聞いてみる。

「これ、ずっと伸ばしてたん?」

すると、

「生まれてから前髪以外、切ってません」

とのこと。

……。

いやいや。

ちょっと待ってください。

6年間ですよ。

6年。

人間で言えば、まぁまあまあ長い。

いや、髪の話です。

生まれてから6年間。

前髪以外はノータッチ。

これ、なかなかですよ。

途中で一回くらい、

「もう切ろか」

ってならんかったんですかね。

暑い夏もあったでしょう。

寝返りで髪の毛が、

「うわっ、邪魔!」

となった夜もあったでしょう。

お風呂上がりなんて、

乾かすだけでまぁまぁ大変。

それでも伸ばす。

ただひたすら伸ばす。

何のために?

そう。

ヘアードネーション。

これですよ。

いやぁ。

こういうのを見るとね。

髪の毛って不思議なもんです。

本人にとっては、

毎日そこにあるもの。

洗って、乾かして、結んで。

まぁ、言ってしまえば日常。

ところが、その日常を6年間積み重ねると、

誰かにとっては、

ものすごく意味のあるものになる。

なんかね。

人生みたいなもんですよ。

毎日やってることなんて、

その日はたいしたことない。

でも、それが積み重なると、

あとから振り返ったときに、

「なんか、すごいことになってるやん」

となる。

髪の毛も同じ。

一本一本は、

ただの髪。

でも6年分集まると、

ちゃんと誰かの役に立つ。

まぁ、

髪の毛も積み重ねが大事ということです。

知らんけど。

そしていよいよカット。

長い髪を束ねて、

チョキン。

またチョキン。

さらにチョキン。

さっきまであんなに長かった髪が、

どんどん短くなっていく。

そしてカット終了。

鏡を見るCちゃん。

すると……

ニッコニコ。

 

これですよ。

美容師やってて、

こういう瞬間が一番ええんです。

「どう?」

と聞くまでもない。

顔を見たら分かる。

めちゃくちゃ嬉しそう。

6年間、大事に伸ばしてきた髪を切った。

でも、

失った感じがしない。

むしろ、

何かを誰かに渡せた。

そんな顔に見えました。

まぁ、僕の勝手な解釈ですけど。

でも、そういう勝手な解釈をしたくなるくらい、

いい顔してました。

Cちゃん。

6年間、大切に伸ばした髪。

今日はその髪を、

誰かのためにバトンとして渡しました。

 

すごいね。

小学1年生で、

もう誰かのために何かをする。

大人になると、

「何か人の役に立たなあかんな」

とか言いながら、

なかなかできないんですけどね。

6歳は、

髪を伸ばして、

切って、

ニコニコして帰っていく。

それでいいんです。

いや、

それがいいんです。

本日もまた、

afriから一本のバトンが旅立ちました。

Cちゃん、ご家族の皆さま、

本当にありがとうございました。

そしてCちゃん。

次に髪を切るときは……

できれば6年は空けないでください。笑

いや、

前髪以外6年ノーカットは、

美容師としてもなかなか痺れました。

ということで、

9月27日。

今日も今日とて、

ヘアードネーション。

髪は切っても、

想いは切れない。

……なんつって。

では、また。